恋…焦がれて…。
それがどんなに悲しいことか、その時の柚子には全くわかってはいなかった…
毎日の居残り練習は欠かさずやっていた…―
柚子の異変には悠斗も薄々は気付き始めていた…
部活中での態度も風の噂で耳に入ってきていた
居残り練習も前ほどバスケに対する想いが伝わってきていなかった
そんな柚子を悠斗もあまりよく思えなくなっていた…
二人での練習は終わった
「お疲れ様です♪今日もありがとうございましたぁ♪」
以前より柚子は積極的に話せるようになっていた
悠斗は少し顔をそらした
「あぁ…お疲れ」
そんな悠斗を不思議そうに柚子は見ていた
「悠斗先輩?どうしちゃったんですか?♪疲れちゃいましたぁ?」
悠斗は黙っていた…