恋…焦がれて…。
そんな悠斗を柚子はじっと見つめていた
悠斗が何を考えているかなど全く考えてはいなかった…
ただ、ただ…悠斗を見つめていた
二人の間に沈黙が続いた…
そんな沈黙も柚子には何とも感じていなかった
悠斗と一緒にいれる
それが嬉しくて幸せ
そんなことしか考えていなかった…
恋を知り、自分の気持ちに気付き、自分の気持ちに正直になってからの柚子はずっとそうだった…
頭の中はそんなことで常にいっぱいだった
他のことは全く見えなくなっていた…
どのくらいの時間が過ぎただろうか…
ようやく悠斗の口が動いた
その時間は悠斗にとってはとても長く感じられていた…
柚子にとってはあっという間だっただろうか…
二人の間には温度差があった…