蒼徒の月/†近藤長次郎†
長次郎は妻お徳と平穏な時を過ごした


「俺は商人の生まれじゃけんど今は名字帯刀の身分じゃきおまんは侍の妻じゃと言うことじゃな」と長次郎は言うとお徳はにっこりと笑って「ほんまやね」と言った



誰もが羨むほどの仲睦まじい夫婦であった



しかし、時間が止まることはなく過ぎてゆく




後藤象二郎により勤王党への弾圧がかかり、5月には平井収二郎(しゅうじろう)、真崎哲馬らが投獄、切腹を命じられ


武市半平太、安岡覚之助(やすおかかくのすけ)らが9月に投獄
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