蒼徒の月/†近藤長次郎†
「以蔵さん!僕が身分の高そうな人には1個6文の饅頭を7文や8文にして売ってたのがわかったかい?」と長次郎が聞くと


以蔵は首を横に振った



「1個6文の饅頭を7文で売れば1文の誤算がでるんだ
10個売れば10文になる
それをためて本を沢山買うんだよ」



「おお、なんちゃぁよく分からんけんどおまん賢いのぉ」




「あんまり良いことではないけんどね」と長次郎は苦笑いをして言った
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