SMOKE&CANDY《短》

「俺をそんな風に言うのは頼夢だけだ。“可愛いくて色っぽくてミステリアスな來貴君が好き”ってA組の女の子は言ってたぞ」

わざわざ女の子っぽくそう言う來貴に呆れながらも思わず吹き出してしまう。

なるほど。

來貴はそんな風に見えるわけね。


「私はこないだ隣のクラスの女の子達に“なんで來貴君といつも一緒にいるの!?”って問い詰められたよ」

“可愛くて色っぽくてミステリアス”な來貴といつも一緒にいる私は、よく女の子達に問い詰められてしまう。

私からすれば迷惑でしかないのだけど、彼女達の気持ちもわからなくはない。


彼女達は來貴が女の子といつも一緒にいることが不満なのではなくて。

私みたいな女が來貴といつも一緒にいることが不満なのだろう。
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