小さな殺人鬼
「力になれることなら、なりますから」

零都は、それを聞いてクスクス笑い出した。

「な…っ!」

飛鳥が驚いていると、零都が口を開いた。

「行く前は、あんなに怖い顔してたのに…。でも、笑ってる飛鳥さんの方が可愛い」

いつもの様子で笑顔を見せる零都。

「…神田さん。いつもに戻りましたね」

飛鳥は、零都に微笑んだ。

「神田さんって…。零都でいいのに。僕、日野さんって呼んでないでしょ?」

零都は、いつもより穏やかな笑みを浮かべる。

「でも、一応先輩だし」

「数ヶ月しか変わんないけどね」
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