小さな殺人鬼
「?」

飛鳥が、訳も分からず零都を見ると、またクスクス笑った。

「何?物欲しげな顔して。信号が変わったよ」

優しく微笑まれ、飛鳥の鼓動は高鳴る。

駐車場に着き、零都は車を降りようとする。

「あ、そうそう。ゆっくり眠るんだよ。あと…明日また、行こう」

それだけ言い残し、零都は去っていった。

(敬語、使わなくなってるし…。バカにされてる)

飛鳥は一人、溜め息をついた。
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