小さな殺人鬼
駐車場に着いた時だった。

「!」

飛鳥は、走っていた足を止めて前を見た。

「ずいぶん、お急ぎのようですね。日野飛鳥」

そこには、電話をして来た神田零都(かんだれいと)がいた。

まだ若く美形な零都は、月光に照らされて美しい。

「神田さん!なぜ…」

飛鳥が言うと、零都はニコッと微笑んだ。

「まだ、正確には分からない幼いデビルがいると、パソコンで調べました。あなたも、それを見ていたのでしょう?確かめなければ…そう思った」

見透かされている。
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