小さな殺人鬼
体が石の様に固まる。
恐ろしい。
飛鳥は、息も止まるくらいに怯えていた。

「うわ…。この前よりもパワーアップしてるし!」

零都が、ふざけた口調とは逆に苦い顔をしている。

「…お兄ちゃん。どいて」

パーーンと、零都が投げ飛ばされたように壁に叩きつけられた。

「ひっ…美香ちゃん…」

すると、バンッと美香が飛んだ。
零都が投げ飛ばしたのだ。

「神田さんっ」

すると、美香が零都を睨みつけた。

「邪魔するなぁぁぁぁぁっ」

夜になったら、無意識に。
飛鳥は、美香を見た。

(昼間とは全然違う挙げ句、この前よりも強い…)

パシィッと、零都が壁にぶち当たり、気を失った。
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