小さな殺人鬼
(朝まで…朝までもてば…美香ちゃんは元に戻るかも…)

飛鳥は、美香を睨んだ。
すると、何にも触れられていないのに体が宙に浮いた。
首が苦しい。
何かに、絞められている。

「う…ぐ…っ」

顔が赤くなっていく。
舌が口から出る。
苦しい…。

気も、遠くなっていく。

「お姉ちゃんの…お姉ちゃんの嘘つき…」

「…して…人を殺して何になるのよ!離して…離して、この鬼!殺人鬼!」

飛鳥は、力の限り叫んだ。
美香は、驚いている。

「あなたのお母さんは、今のあなたを見てどう思ってると思う!?…泣いてるわよ!殺人なんて、やめなさいって!!」
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