小さな殺人鬼
「美香ちゃん、目…」

「お母さんからの目。やっぱり、使う」

飛鳥は、ニコッと笑った。

「…美香ちゃん!」

ギュウギュウと、飛鳥は美香を抱き締めた。

「苦しいよぅ…お姉ちゃん!」

すると、零都は意地悪っぽく劉斗に笑った。

「…飛鳥と俺が結婚して、美香を引き取ろうかな?」

飛鳥は、ガバッと零都を見る。
美香も、劉斗も。

「…なーんてな。んなことしたら、美香と劉斗…姉弟になるから付き合えないもんなぁ」

飛鳥は、残念…というように美香に向き直った。
< 39 / 42 >

この作品をシェア

pagetop