小さな殺人鬼
飛鳥は、美香を呼ぶ。

「私の名前、美香。私ね、あと目と左の手足が足りないの。昔ね、もう少しで全部揃ったのに、邪魔が入ったの」

飛鳥は、逃げようとしたけど腰が抜けている。

「…その、神田ってお兄ちゃん…お姉ちゃんと同じ格好してた。お姉ちゃんは、そのお兄ちゃんの仲間なの?」

飛鳥は、恐怖で震えた。

神田…お兄ちゃん…同じ格好。
まさしく、神田零都。

「…仲間なんだ。私が右手足を奪ったのは、そのお兄ちゃんの弟なんだよ?でもね、残念だった。その弟ね、私と同じ…すごい力を持ってた」

弟…すごい力…。
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