歪んだお姫様の御伽噺




「サンドリヨン、掃除は終わったの?」


「サンドリヨン、お風呂がまだよ」


「サンドリヨン、夕飯の支度をしなさい」





 お父様がなくなってからずっとこの調子。
ねえ、お義母様、あなたは何のためにお父様と結婚したの?
お父様は貴女のことをちゃんと愛していたのに…




「サンドリヨン、聞いているの?」

そして私は箒で殴られる。



 いつものこと。


「はい、御姉様。」



 
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