歪んだお姫様の御伽噺
「あれ?娘さんがここにもいたぞ。この娘にはかせろ!!」
「ち、ちょっと待ってください!!
この娘は舞踏会になど来ていません!!」
「私、行きました。
王子と踊りました。」
「私にはかせてください」
サンドリヨンがそう言ったら
継母は動揺し、そしてある結論に至った。
この靴を
壊してしまえばいい
ガシャーン
「あーら、ごめんなさい
手が滑っちゃいましたわ」
しかしサンドリヨンは
「構いませんわ。
だって私はもう一足もってるもの。
これが証拠です。」
自らのポケットから先程割れたガラスの靴と全く同じ靴を取り出した。
そしてはいてみせると、
「おお!!ピッタリだ!!!!」
「よし…
屋敷に来てくれるかね?」
「勿論です」