歪んだお姫様の御伽噺





そして、王子様はこう言った。



「…ああ、勿論だよ。君を誰かに取られるくらないなら、ずっとずっとこのままでいよう」




「嗚呼!!!!わかってくれたのね!!??」




「ふふ…当然さ」














































こうしてサンドリヨンのお伽話の幕は閉じた。


彼女たちは死ぬまで牢屋の中で愛しあっていたそうだ。


















人形たちは言う


「サンドリヨンガ死ンダヨ!!!!」



「人魚姫トハ違ッテ、歪ミナガラダヨ!!」










そして、純白の少女は言う。





「クスッ…そう…。貴方たちには止められなかったのね、アリス…」




「止める気もないのかしら…クスクス」




















「…あっ!!…姉さん!!!!」



「アリス!?」




「姉さんが!!姉さんが!!!」




「大丈夫、君のお姉さんは大丈夫だから」



「本当に?」



「うん」





























‘サンドリヨン、
君のことを愛していたよ’









‘私もよ、王子様…’














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