リセット

しばらくバスに揺られていると、
車内レクという私の敵が現れた。
いや、楽しいんだろうけどね??
ただ、私にはちょっと…全然、ちっともそう思えなかった。

なんで??
それは、こういうものってクラスみんなでワーワーやるから楽しいものになるのであって、クラスの人とろくに関わろうとしていない私のような人には地獄と言っても過言ではないと思う。

そう思うからだ。
関わろうとしないと言うよりは、関われない…と言った方かいいかな?

まぁ、とにかく私はこういう企画は苦手なのだ。

『じゃぁ、《しりとり》いっきまぁ〜す♪』

この歳でしりとりをするはめになるとは…。
必ずと言ってもいいほど、こういうときには
《しりとり》だ。
でも…ずっとやってると飽きてこない??
考えるのも面倒に…

『桜井?』

『へっ!?』

『《へ》じゃねぇよ!!お前の番《あ》だよ』

何言ってんの??この人…っていうか何で、私の隣北平なの!?
ない!!本当ありえない!!

『何やってんだよ』

『あ…あ……アイス??』

『なんで疑問形なんだよ』

『別に……』

『はっきり言えよー』

『……』

だーかーらっ!!無理なんだって!!
男子とは上手く話せないの!!
あと、こういうのも苦手なの!!

お願いだから、ほっといて。

『なぁ〜聞いてんの??』

『……』

『桜井ｻﾝっ♪』

『……』

『…つまんねぇの〜』

うん。だから諦めて??
きっと私はあなたと会話をすることはないから。
そう思っているうちにしりとりは終わったらしく、

『次はクイズやりまぁす!!』

これは、答えなければいいやつだ。
良かった〜…。





結局あと残りの時間は全てクイズになったから何もなかった。


そして、出発から約4時間後に私たちは目的地に着いたのだった。


あー…疲れた。