あたしの彼氏は暴走族
「ホラ手ぇだせ」
「え?」
「またこけるぞ」
にぎられたてが暖かくてすこしごつごつしてる手があたしの手を包んでくれた
「何食べるの?」
「パスタ」
「了解」
これまたオシャレなレストランだね~…
緊張する
「有里こっち」
「うん」
「どれにする?」
「う~ん」
渡されたメニューにはおいしそうなパスタの写真が載っていた
「じゃあ……たらこスパ」
「わかった。すみませんたらこスパとカルボナーラ」
「かしこまりました」
「お待たせしました。たらこスパとカルボナーラです」
「おいしそう」
「だな」
「いただきます」
「いただきます」