死 神 少 女
「っ…!!
何やってんの…?!」
俺は魔鬼のもとに駆け寄る。
「…。」
虚ろな表情で俺を見上げる。
「…大丈夫か…?」
魔鬼の持っている包丁から雨に混じった血が滴り、小さなみずたまりを作っている。
その血の生々しさに、思わず息を飲んだ。
「こんなとこにいたらさ、風邪…ひくよ?」
そう言い、魔鬼の腕を強めに引っ張る。
でも、動く気配が全くない。
「ねぇ。聞いて?」
「…え?」
「私ね…
死 神 な の。」