死 神 少 女

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｢ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
ｶｰﾝｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝ｣


どうやら､１限目が終わったようだ｡


何も頭に入ってこなかった｡

うわの空ってやつ？

嗚呼､駄目だ｡

あの子のことばかり考えてしまう…



｢なあ｡
見たか？転校生｡
美人じゃね？日本人形みてぇ｡｣


いきなり涼が話し掛けてきた｡


｢…あぁ｡だよな｡｣



｢あれは人気出るぞ｡沢井美奈も真っ青だぜ､きっと｡｣


｢…かもな｡｣


｢…おい｡
お前の彼女だろ…？
ちょっとは心配しろよ…｡｣


涼は呆れたように言った｡


｢ごめん｡
俺､２限目サボる…｡｣


今日の俺は変だ｡
少し頭を冷やそう…｡


俺は教室を出た｡