みぃつけた
うわぁああぁあぁあああ
男子たちは狂ったように叫びまくった。
上の階から女子たちのものすごい大きな泣き声が聞こえた。
みんな、死ぬ。
それがこの復讐のかくれんぼの目的なのだ。
「雅也、雅也、あ、あたしたち、死んじゃうの、ねぇ」
紗英子は俺に強く強くしがみついた。
―わからない…。
胸の中で小さく震える紗英子に、かける言葉が見つからなかった。
俺は紗英子をしっかりと抱きしめた。今の俺が紗英子にできるのは、このくらいしかなかった。
「……俺が、守るから」
「…ふぇ」
紗英子がまた泣きはじめた。
俺は誓った。
義昭の“復讐”に、
必ず勝ってみせると。
そしてなんとしても紗英子を守り抜いてみせると。