神様のイタズラ?

「真穂?真穂ー?真穂ーー?」


<あっ、な、なあに?>


「なあに?じゃないわよ。ぽうっとしちゃって。ほんとにもー!

そこに落ちてる財布は?」


<あっ、俺‥あっ!じゃなくてアタシのよ。お母さんにお使い頼まれちゃって。>


「そうなんだ?

でもあんた裸足で行く気?」


<う、う〜ん>


人間てめんどくせぇな。外歩くだけなのに靴一々履かなきゃいけないなんて。やれやれ。


「私がお使い行って来てあげるから、真穂は家に帰っときな。」


お姉ちゃん、優しいな。しかし、男センベー、レディーに助けてもらうわけにはいかぬ。

<大丈夫!アタシ行って来るよ。
じゃあね。>

スタタタタタタタタ

「真、真穂〜!…

行っちゃったよ。はあー!

あの子あんなに足速かったかしら?…
ま、いっかぁ。

帰ってセンベたんと遊ぼっと。」
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