本気でハマった女
『実夢ね…なにも守れなかったの…』


寝て起きてから実夢は、俺に話をしてくれた。
「それいつの話なん?」


「一年前かな…魁の家の近くのペットショップにミルクに似た子がいたの。でも、売れちゃったからいなくなっちゃったけどね……」
一瞬悲しそうな顔をした。


「そっか…なぁ俺は、実夢を大事にするから。ずっと俺の傍にいろよ」



「ごめんね…話し聞いてひいた?」


「引く訳ないやろ?話してくれてありがとう。」



「あっ!明日どうする?」


「実夢どこ行きたい?」



「うーん……買い物?」



「じゃあ買い物行くか?」


「うん♪」
実夢は、俺の腕枕でまた寝息を立てながら眠りについた。


「絶対守ったるから」
俺と実夢の元彼が戦うことになるとは、俺は、まだ知るはずもなかった。
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