本気でハマった女
画面をみると「まり」そう表示されていた


「もしもし」


「魁~寂しいよ~家に来てよ。」


「は?いややしなんで行かないけないん。」

「前は、来てくれた」


「行ったか?」



「来てくれたよ!忘れたの!?」



「覚えてへん」


「明日同伴で店入るために来てよ」


「無理やわ。俺用事あるし、来るなら直接来いや。」

そんな話しをしていると腕の中の実夢がちょっとムスっとしてこっちを見てる


「家に来てよ!じゃないともう行かないから!」


「別にいいで?困らへんし。じゃーな」
そう言って電話を切って、実夢を見た


「なに膨れてるん?」



「だって…なんか、家がどうのとか聞こえた…。」


「いやあれは、実夢に出逢う前やからいいやろ?」


「……でも、ヤキモチ妬くもん…」
膨れてそっぽを向く実夢を後ろから抱き締めて


「ヤキモチ妬きなんやな?」


「それに不安なんだもん…」



「なにが?」



「実夢自分に自信がなぃから…魁が違う人にいっちゃうかもって…」



「不安になったら言えや。愛してるで?」



実夢がこっちを向いて抱きついてきた。
可愛いやん
実夢の顔に手を添えてキスをしようとした時だった
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