本気でハマった女

「「「「おはようございます！！」」」
亮の姿が見えるとみんな立ち上がり、礼をした。

「おはよう。今日は、重大な知らせがあるから集まってもらった。
先に謝らなくては、いけないことがある。休みを頂いて申し訳なかった。許してくれ。」
亮は、みんなに謝った。


「代表！やめてくだかいよ！仕方がないじゃないですか！」


「みんなありがとう。
実は、本日から俺は本格的にオーナーになるつもりだ。プレイヤーも辞めることにする。葵に子供ができたのと本格的に試験に備えて勉強することにする。でも、たまに顔を出して状況は見て行くつもりだ。」
みんなおめでとうございますと言ったあとに不安な顔をした。

「俺の勝手な我儘だけど聞いてくれるか？俺は、代表取締役を魁にやってもらうことにする。」
そういうとざわつき出した。そりゃそうなるやん？俺入ったばっかりやで？

「まぁ…でも、魁なら俺いいですよ。」

「俺も。魁silverでも、有名な奴だったしな。」


「俺も魁なら賛成だな！」
そんなことを最後に言ってくれたのは、ライトだった。
ほんま嬉しい言葉やった。

「みんな…ありがとう。俺未熟やけどみんなを引っ張っていける代表取締役を目指す」
従業員が拍手をしてくれたんやで？
ほんま嬉しくて涙がでそうだった。
すると宮川が一枚の紙切れを持って俺の横に立ち

「では、改めて今月のNo.中間発表しますね。No.1は、ライトさん。No.2は、魁代表取締役。No.3は、流星さん。No.4は、空さん。No.5は、賢治さんです。今月の売り上げは、先月に比べて少し低くなっていますので残りの半月で上回ってください。」
俺No.2か…客０からなのに凄いな笑
なんて、呑気に考えてる場合じゃないか…でも、彼女がいるって分かってるのにも関わらずよく客がつくよな？なんでなんやろ？

「よーし！今日からまたみんな頑張れ！！魁！頼んだぞ？」
そう言って亮は、葵さんと天海さんを引き連れて帰っていった。
これから俺の仕事が始まる。