本気でハマった女

実夢が高校生になったときのことだった。
俺に制服を見せに来た

『可愛い？』

『可愛いんじゃね？それより早く帰れよ。』

『なんで？最近恭平も冷たくなったね…』

(冷たくしたいわけじゃねーよ。自分の理性が吹っ飛びそうなんだよ。)
『…亮は？』

『また女の人と一緒にいたよ。実夢も彼氏がほしーい』

俺はその言葉を聞いて焦った
大好きな実夢がほかの男に抱かれてるなんて…
想像しただけで…
告白する勇気のない俺は焦りしかなかった。

『彼氏作ってどうすんだよ。作らなくていいよお前はまだ早い。』

『彼氏作ったら…なにするの？でも、みんな彼氏がいて実夢だけいないから少し悲しい。』

『お前はそのままでいいんだよ。ほかに振り回されて彼氏とかつくるなよ。』

『う～ん。分かった。今日泊っていい？』

『駄目だ！！ほんとに帰れいい加減。』

『恭平冷たい…実夢のこと嫌いなんだ…』

その時言われた言葉のせいなのかは分からない。
理性が切れる音がした