本気でハマった女
俺は、佳奈とりなの卓へ足を運んだ。
『俺今日早退することにしたから〜居たかったらいろや。』


『は!?なにいってるの!?』


『俺早退するって言ってんねん。帰るか、まだ勝手に飲むなら飲んで帰れ。じゃーな。』


『かっ帰るわよ!魁がいないなら意味ないから!チェックするから送り出ししてよ!!』


『おーいチェックして。』


佳奈は、黙って座っている。
会計を済ませて、荷物を持ち外にでる為に階段へ向かっている瞬間のことだった。
佳奈が実夢の席まで行き、実夢にお酒をかけた。
『魁は、私が目を付けた男だから。あんたになんか渡さない。』
そう言った。
一緒の出来事で止めることができなかった。


すると雫さんが佳奈に
『魁、送り出し行かなくていいから。佳奈さんお引き取りください。』
そう告げられるとりなは、深々とお辞儀をして佳奈の手を掴み、俺が持ってた荷物を受け取り拓人と一緒にでていった。
なんらか佳奈は、なにかりなに言っていたが……俺は、実夢を守れなかった。



『えへへ笑っ ビチャビチャ?』
実夢は、笑顔で俺に笑いかけた。
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