かげろう
カチッ。


登録ボタンを押すマウスの音。


あんなさんに招待状をもらった私はすぐに登録にとりかかった。





【本当によかったのカナ】




ふっとわく不安感に首を横に降ってよかったよかったって自分に言い聞かせた。

そうして私IDを手に入れた。
ネームはHAL。



でも、SNSの世界には馴染めず、居場所もできないままログインする日は減っていった。




登録を済ませてから半年程。
SNSという言葉すら頭に残ってはなかった。



そんなある日‐

「すぐに大病院に行ってください」
SNSから遠ざかったある日。
近所の個人院でそう言われた。



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