princess~私の宝物~

「私色々考えたの。姫奈と私が95点で一緒で嬉しかった。私は主役したかったよ。でも姫奈と正々堂々と競って、私が主役じゃなかったとしても、私は絶対に姫奈を恨まない。姫奈が私に、競ってもないのに【主役をあげる】って言ってきた時、私は悔しかった。姫奈が私に気を使ってるって思ったから」

利香はキラキラ輝く涙を流した。

利香、ごめんね。私、利香の気持ちを全然分かってなかった。

私も涙が出てきた。

「ごめん・・・。利香。利香に主役をさせてあげないと、利香に嫌われちゃうんじゃないかって私勝手に思い込んでた。ごめんね、ごめんね。私のこの勝手な気持ちが、逆に利香を苦しめていたんだね。それと私ね風邪引いて休んでる時、とっても利香に会いたくなって、早く謝らなくちゃって思って・・・うわぁ~ん、グスン」

「姫奈・・・。私、姫奈の事大好きだから嫌うわけないじゃん!!」

「わ、わ、たしも大好きだよ。グスン」

「うん。分かってる。後ね姫奈。」

「うん」

「姫奈はもっと自分を大事にしなきゃダメだよ。言いたい事いって、やりたい事やって。姫奈も本当は主役やりたいはず。その気持ちを私のためなんかに、押し殺しちゃダメ。分かった?姫奈*」

「うん・・・・。うん、うん。分かったよ。利香」

「じゃぁ仲直りしていい?」

「うん」

「姫奈~~」

「利香~~~~グスン」

私たちは抱き合って、一緒に泣いた。そして




【ずっと友達だよ*ずっと味方だよ】





2人で硬く誓った。


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