flash five*。イケメン達との恋。*
「そうなの。なんかね僕、依南ちゃん見てると、胸がドキドキして苦しいんだ。これ何の病気だろう?依南ちゃん分かる?」
日向君は自分の胸に手を当てて、あたしを見る。
胸がドキドキして苦しい。
これ何の病気か分かる?
って、もしかして……
「恋だろそれ」
「えッ?」
あたしが思っていたことが、後ろから聞こえて思わず驚いてしまう。
「何あんたが驚いてるんだよ…」
ため息をつきながら、怜君がやってきた。
驚くよ!色々な意味で。
「まぁまぁ…そっか、僕のは恋だったんだね!」
うんうんと頷いて、どこかの部屋に入ってしまった日向君。
そんな簡単にあっさりと……
「アイツ単純」
「あははそうだね」
あたしは苦笑いして怜君を見ると、怜君はとんでもないことを言った。
「あんた誰?」