flash five*。イケメン達との恋。*
本当にあたしの荷物だ。
「ありがとうございます、わざわざ」
「どーいたしまして。じゃ、お礼にキスね」
は……い?
「意味分かんないんですけど」
「いーからほら!んー」
唇を突き出して目を瞑ってる翔太さんに、あたしはどん引きした。
この人顔はいいのに、もったいない。
「早く~依南ちゃーん!」
「はいはい」
呆れたように返事をすると、バッグからグミを出して翔太さんの唇に押し付けた。
「どうですか?」
「これは唇じゃない!ぐみだ!」
パチッと目を開けて、あたしの手を見る翔太さん。
すごい当たってるよ。
何でわかったんだろう?…経験?
「やっぱぐみだー!なんか甘いなって思ったんだよ。あと押し付け方が強かったし」
なんだただの勘か。