flash five*。イケメン達との恋。*




本当にあたしの荷物だ。



「ありがとうございます、わざわざ」



「どーいたしまして。じゃ、お礼にキスね」



は……い?



「意味分かんないんですけど」



「いーからほら!んー」



唇を突き出して目を瞑ってる翔太さんに、あたしはどん引きした。



この人顔はいいのに、もったいない。



「早く~依南ちゃーん!」



「はいはい」



呆れたように返事をすると、バッグからグミを出して翔太さんの唇に押し付けた。



「どうですか?」



「これは唇じゃない!ぐみだ!」



パチッと目を開けて、あたしの手を見る翔太さん。



すごい当たってるよ。



何でわかったんだろう?…経験?



「やっぱぐみだー!なんか甘いなって思ったんだよ。あと押し付け方が強かったし」



なんだただの勘か。



< 36 / 73 >

この作品をシェア

pagetop