flash five*。イケメン達との恋。*
「そうなんだ」
「うん」
「なんかムカつく」
日向君はそう言うと、じりじりとあたしに近づいてきた。
な、何……
「依南ちゃん、僕依南ちゃんのこと好きだよ」
「え…あ、ありがとう」
「どういう好きか分かってる?」
真面目な顔で聞いてくる日向君に、あたしはコクンと頷いた。
それを見て日向君は、ニヤッと笑ってあたしを壁と日向くんで挟んだ。
この状況は一体?!
あははと苦笑いすると、日向君が手を壁から離した。
「なーんちゃって!驚いた?」
「お、驚いたよ……」
はぁービックリした。
何かされるかと思ったよ…
「ごめんね、驚かせて。でも依南ちゃんを好きなのは本当だからね?」
“考えといてね”と言うと日向君は、みんなの所へ戻っていった。