???
「ギャァー!」
 ザイーテンは頭を抱え叫びだした。

「か…格好いい…」
 貴ボンが呟いた。

「ちっ、浅いか。だが“汚ねえ呪縛”は解けただろ。」
 ジャスは落下しながら、デットーリーを睨んだ。

「ほほう、流石ジャス!ザイーテンを操っているのを見抜くとは。」
 デットーリーが言った。同時に、周りの空間がぼやけ始める。

「空間移動(ワープ)か…逃げる気か?」
 ジャスは肩に刀を置いて、ザイーテンを睨む。

「ファファファ。五日後だ。五日後にこの地に攻撃を開始する。」
 デットーリーの姿は、既に消えかかっていた。

「させる訳無いだろ。」 ジャスの鋭い視線が放たれた。

「精々、あがくがいい。…それと、トランク・キャミー…船で待ってるぞ。」
 そしてデットーリーの姿が、完全にかき消えた!



「ば…ばれたでしゅ!」
 木網がドキドキしながら言った。

「仕方無い。戻るか。」
 乱宮が呟いた。
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