???
「ぼっちゃん。お疲れさまです。」
 白衣を着た学者が挨拶した。

「ごぐろさん。どうだべ、順調が?」
 将太郎がガラス越しに、ジークレの横たわる手術室を睨む。



 ここは、都内の僻地(へきち)にある“奥山財団研究所”。


 今、正に人類史上稀(まれ)に見る実験が行なわれようとしていた。


「こんじぇ、おらもフサフサだっぺよ!」
 将太郎の笑い声が響き渡った。





「そんな事が…」
 悲しそうに呟く京子。

「それが…宇宙の…現状な…んだ。」
 ザイーテンが言った。

「これからどうするんです?」

「さあな…パトロールに自首するか…どうせこの…宇宙で…たった一人では…生き延びる事は…出来ないんだ。」
 ザイーテンが立ち上がった。

「さあ…送って行こ…う。」
 そして言った。

「…?ウッ、ま…さか。」
 だが、突然ザイーテンの体が震え出す。頭のヘットギアが、バチバチと放電し始めた!


 呆気に取られる京子。

「まさか…デッ…トーリー!…グアーーーッ!!」
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