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「…ふん。お前等の戦い方が下手なんだろう。」
 他国の首相が呟く。

「誰だ、今言った奴は!うちと一戦交えるか!」
 リザードの将軍が叫ぶ。
「まあまあ、落ち着いて、“バシリス将軍”。」
 また違う人物がなだめる。

「しかし確かに、あの長き戦争によって、どこの星々も喘(あえ)いでいるのは実情だ。」
 甲虫の様な老人が言った。

「確かに小国の幾つかは、国として破綻した所もある。…仕方ない事なのかもしれん。」

「我々は名誉ある議会政府!敗戦国を食い尽くすなど出来んわ!」

「だが論功行賞(ろんこうこうしょう)にも限度がある!…」



 その日の議事は、論功行賞、つまり戦争の報奨(ほうしょう)の分配。それと、敗戦国“十三評議会”の今後の運営を巡ってのものだった。


 こうして議会マジェスタは、長きに渡り大いにもめる事となる。
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