???
 公園から、見える海上。そこに不自然な白波がうめきだつ。

『来たか。ザイーテン!』ジャスの瞳が研ぎ澄まされる。



「どうしちゃったの?ザイーテンさん!」
 ザイーテンの左腕に抱き抱えられた、京子が叫んだ。

「ガルラ!」
 だが、ザイーテンにその言葉は届かない。頭のヘットギアが思考を束縛しているのだ。

「ザイーテンさん…」
 京子の思いも余所に、ザイーテンは陸地を目指し、海上を飛翔し続ける。



「行くか。」
 ジャスがZ2から刀を引き出した。

 そして、港に向かって大きくジャンプする。

 その体が、空中に滞空した!


「何だあいつ?…空に浮かんでるぞ!」

「見て!あっちから化け物が!」
 その様子を目の当たりにし、人々が騒然となる。


「ウアガアラ!!」
ザイーテンは、ジャスの姿を確認し鎖を振りかぶる!

「正義の名の下、たたっ切る!ザイーテン!!」
 それに呼応するが如く、ジャスが刀を繰り出した!


「何だよ、映画の撮影か?」

「ワイヤーアクションだよ。頑張れ化け物!」

 多くの人々がジャスとザイーテンの戦いを眺める。



「あれって、貴ボンさんが言ってた奴じゃ…」
 一人の男が携帯を手に取りどこかにかけだした。
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