???
 丁度その時、ハイラックスが公園に辿り着いた。

「始まってる。…待ってろ京子、今助けるから。」
 言ってヨッタはかつらを装着する。

「分かってきたじゃねーか。」
 その様子を見つめ、ごんぞは腕を組み感慨深げに言う。

 しかしヨッタは、ごんぞをジッと見据え動きを止めた。

「ごんぞ。…俺の戦闘服は?」
 そして言った。

「…着るのか?後ろに積んであるケースの中だ。」
 慌てて返すごんぞ。

 ヨッタはシートを乗り越え、後方に回り込む。

「うわー、これか。」
 それを手に取り、興奮を隠せないヨッタ。

「…着てみろ。」

「うん。これで俺も…」
 そしてそれを着始める。


 モコモコの毛で被われた材質。可愛い目とピョンと飛び出たしっぽ。


「すげぇ!“怪獣王ゴジ〇”だ!」

「…似合うじゃねーか。」
 笑いを堪えるごんぞ。

「…つて、“着ぐるみ”かよ!」
 慌てて脱ぎ捨てる、ヨッタ。


 それは、怪獣の姿の、口から顔だけ出せる着ぐるみだった。しかも怪獣王〇ジラ。

「これじゃ“アラ〇ちゃん”だろが!」
 ヨッタがテンパった。

「ア〇レちゃん?」
意味が分からず問い質すごんぞ。

「Drスラ〇プだよ!…まあ、〇ラレちゃんなら最強だけど。」
 意外と納得するヨッタ。
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