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 だが、不意の力でジャスの攻撃が止められた!
「お前?ヨッ…」
 目の前を凝視するジャス。

「名前はNGだよ。」
 その眼前で、ヨッタが白刃取りしていた。

「やっと来たか…って、お前その服、俺のじゃねーか!」
 ジャスは刀を引き戻しながらも、怒りを顕わ(あらわ)にする。

「うわ、…百二十円!!」
 両手で身を守り、叫ぶヨッタ。

「…き…貴様!…ごんぞか…ふん守銭奴め。仕方ない貸してやる。」
 ジャスが吐き捨てた。

「ありがとうジャス。それと、こいつの相手は俺に任せてくれないかな。」
 ヨッタはザイーテンを見据える。

「ふざけるな。こいつは俺の獲物だ。」
 負けじとジャスもザイーテンを睨む。

「駄目だよ!あんた無茶するから。」

「なんだと?駆け出しの分際で俺に意見する気か!」
 二人は、顔を見合わせ罵(ののし)りあう。

「大体なんで、日本刀を構えてるんだよ。おかしいだろ?」

「馬鹿か!こいつは、俺の真の姿だ。…お前との戦いの時は“あえて”使わなかったんだよ。」

「…ヤクザ…」
 ボソッと漏らすヨッタ。

「はぁ?だ…誰がヤクザだ!そこになおれ、たたっ切る。」
 ジャスは刀を振り上げ怒りだす。
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