???
「…ねえ、ヨッタ・ジャス。いつまで続ける気?ザイーテン逃げちゃうよ。」
 堪らずポゴが諫めた。

「はぁ?」

「へっ!」

 二人は陸地を振り返る。ザイーテンは既に上陸していた。



「ウガー!」
 公園では、ザイーテンが人々に襲い始めていた!
「ギャー!映画じゃ無ーえ!」

「助けて!」

「ぎゃははは!マッちゃん、映画じゃないて!」
「あかんてハマちゃん、ドラマやろ!」

 襲われた人々が倒れ込む。

 公園内部はパニックに包まれた。


「止めて!やさしい元の姿に戻って。」
 京子の訴えが空にかき消えた!



 キキッ。ダンプが公園沿いの路肩に停まった。

「あれは確かに京子!」
 ダンプを運転していたのは貴ボンだった。

「行きましょう。貴ボン先輩。」
 助手席の紫織が降り立つ。続いてくっきーも降り立った。

「やれやれ、まったく何で俺まで…まあ、昼飯付きだから良いけどな。」
 荷台部分には、千秋が乗せられていた。

 しかも、その他にも大勢の人々がすし詰め状態で乗っている。


 何出弥第三プレス部と本牧湾泊頭(わんぱくず)の、合同捜査チームだった。しかも、みんなヤクザ顔。
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