???
「ザイーテン、大丈夫か?」
 ヨッタは海に落下したザイーテンに訊ねた。

「ああ…すまない。」
 ザイーテンが返した。
「あんた、これからどうする気だ?」

「私は…自分の意志で…は無いにしろ…取り返しの…つかない事を…してしまった。おとなしく…銀河パトロールに…身柄を…預けるさ。」
 ザイーテンが笑う。

「そうだね。銀河パトロールも鬼じゃ無い、情状酌量の余地は有るし、いいようにしてくれるさ。」
 ポゴが言った。


 スーッ。

 不意に青白き三本の光の線が、アスラから放たれた!

 それは海上まで伸びる。

「何だ?この光は。」
 ヨッタはアスラを見上げる。



「これは、滅びの光!五万年前の兵器ソドムか。」
 ジャスが呟き、光の発射口を睨む。

「させるか!」
 そしてそこに向かって、刀を煌めかせた。

 黒き風刃が走りだす!

 ビシーン。しかしそれは弾き飛ばされた。

「やはり本体は潰せないか…」
 戸惑うジャス。

「…だが、街を壊されてたまるかぁ!」
 続け様に斬り風を乱斬りしだした。


 そのジャスの後方で誰かが艦内から降りてきた。

「ファファファ。無駄だ、ジャス。戦艦アスラ、旧式とはいえ、あの大戦を切り抜けてきた我が帝国の主艦。貴様といえど切り崩せぬわ。」
 それは、デットーリーだった。その手には二メートル強の剣(つるぎ)を構えていた。
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