???
「グラァー」

 ニャア、ニャア。ウミネコが気持ちよさそうに飛んでいる。

 空は青く大きな入道雲が浮かび、海も青く穏やか。

 陸地に視線を向ける。

「バァー…」
 ため息が漏れた。

 黒煙を上げる街並、逃げ惑う人々。流石のトランクも切なさを感じていた。


「よう、また会ったな。中にお邪魔しても良いかな?」
 不意に声が聞こえた。視線を向けるトランク。

「グアーッ!」
 驚き叫んだ。

 ジャスだった。



 ヨッタとデットーリーの姿が、アスラの上部にあった。

「ヨッタ大丈夫?」
 ポゴが声をかける。

「な…何だか、体が思うように動かないんだよ。」
 ヨッタは肩を落とし答えた。


 英雄(ヒーロー)になって既に一時間以上が経過していた。しかも空中飛行とドラゴニックヒーリングの反動が、ヨッタの体を疲労疲敗へと追いやっていた。

 既に限界だったのだ。
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