???
「ファファファ。どうやら精力が尽きたようだな。」
 デットーリーが笑う。

「お前、ヴェスタ星人なんだろ?どうしてヴェスタにとって、恩人にも等しいザイーテンを利用したんだ。」
 ヨッタが訊ねた。

「恩人?…確かにそうだろう。だが奴は何の役にもたたなかった、ゆえに利用したのだ。」
 冷酷に笑うデットーリー。

「こいつは大戦時、“冷血大佐”と呼ばれた男なんだよ。勝利の為なら、仲間でも切り捨てる。女子供でもなぶり殺す。ザイーテンを呪縛したのもそれだけの理由なんだよ。」
 ポゴが言った。

「へぇー、救えぬ大馬鹿野郎って事だ…」
 ヨッタはデットーリーを睨む。

「精々、ほざくが良い。奴も、わしの地球征服の糧(かて)となって嬉しかろう。」

「うおーっ!ふざけるな。」
 ヨッタは精神力を絞りだし、デットーリーに殴り掛かる。

 しかしデットーリーはサッと避け、剣を振り出した!

「はーっ!」
 咄嗟にヨッタが右拳をかざす。青龍が、剣に襲い掛かった!

 バキーッ!

 ヨッタの風龍牙により、ザイーテンの剣が叩き壊された!
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