???
「ちっ!あなどったわ。…ならばこういうのはどうだ。」
 ザイーテンが剣の残骸を投げ捨てる。

「ぐああああ!」
 そして気合いを入れ始めた。


「何だって!?」
 驚くヨッタ。


 デットーリーの体が、見る見る巨大化していくのだ。

「すばらしい!力が湧いてくる。」
 デットーリーが興奮する。

「…な…何故だ!ヴェスタ星人に巨大化能力は無い筈だ。」
 慌てふためくポゴ。

「ファファファ。うちのシメジの開発した薬だよ。わしはスーパーヒーローの力を得たのだ。」
 遂にデットーリーの体が十メートルを超えた。

「はぁはぁはぁ…なんて事だ。」
 少しずつだが、確実に精神力の減少するヨッタ。


「更に見るがいい、あの光を。機は熟した、滅びの光ソドムだ!」



 日が、西に傾きかかっていた。黄昏(たそがれ)を迎えようとする街は、やけに静かだった。


 アスラから放たれた三本の光の線が一紡(ひとつむ)ぎになる。周りに青白き光が漂う。


 それらは徐々に巨大な光の柱を成形していく。


 スーーーン。

 耳鳴りがはしりだした。白い世界が広がりだす!


 ズバーン!!!!


 そして、全ての視界が光に掻き消えた!!
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