???
「こ…これが俺?」
 ヨッタが巨大化した自分の手足を見つめる。

 しかも、今までの疲労感が嘘のように無くなっていた。それどころか力が無尽蔵に湧いてくる。

『そうだ俺とお前、更にポゴの三身合体したお前の姿だ。そうさヨッタこれでお前は“スーパーヒーロー”並の力を手に入れたんだ。』頭の中で声が聞こえた。ごんぞの声だった。


「見て。金髪マン、巨大化したよ。」
 京子が驚嘆する。

「凄いです。ウル〇ラマンみたいです。」
 紫織もヨッタを眺め言った。


 ヨッタのその姿は青地に白の模様の入ったウ〇トラマンを彷彿(ほうふつ)させるものだった。

「でもよ…」
 何故か薄笑いを浮かべる貴ボン。




「こ…この“ヘンチクリン”がぁー!」
 デットーリーがいきりたって襲ってくる!

「ヘンチクリン?」
 避けようとするヨッタ。が、バランスを崩し、前に倒れた。

 ドガッ!

 ヨッタの頭付きが、デットーリーにクリーンヒットした!

「グオーッ!」
 デットーリーは腹を押さえ崩れ落ちる。

「あ…頭が重い!」
 倒れたヨッタだったが、頭の重さに戸惑う。


『一体どうしたんだよ。力は湧いてくるんだけど…』ヨッタは思い、アスラに映る自分の姿を眺めた。


「変なの…かっこわる!………?俺!?」


 そこに映っていたのは、二頭身の頭の異様にでかい自分の姿だった。…ごんぞそっくりな…しかも、恐ろしく小さいつぶらな瞳。
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