???
「やった!見て、金髪マン、あの悪者やつけたよ。」
 京子は歓喜の余り、だれかれ構わず手を取ってはしゃぐ。

「だけどよ、あの青い光り…」
 貴ボンは杞憂(きゆう)し、ソドムの青い光りを指差す。

「今度は街に撃ち込むつもりかな…」
 千秋は、震える紫織をグッと抱きしめた。

 指をくわえ眺める貴ボン。

 スーッ。

 三本の青い光りの線が一紡ぎになっていく!




「大佐…負けましたか。ならば私が、支配者となりましょう。」
 シメジが発射ボタンに手を伸ばした。

 ズバーン!吹き飛ぶシメジ。

「危ねえな。このマッドサイエンストが。」
 ジャスだ!

 後方にはトランクが立っていた…ボコボコの顔で。

 ジャスはトランクの案内でここまで来たのだ。

「ジ…ジャスしゃん!」
 キャミーは口から心臓が飛び出す勢いで驚き、倒れ込んだ。

「よお、お前、ソドムの発射失敗したみたいだな。」
 ジャスはしゃがんで、キャミーに顔を近付ける。

「あ…あれは、あれでちゅ花火なんしゅ。」
 恐怖で壊れるキャミー。

 ジャスは立ち上がり、刀を手前にかざす。

 ズパッ!ソドム発射装置が真っ二つに切り裂かれた!

 そして再びキャミーを睨む。

「助けてやるよ。街を救った礼だ。」

「本当でしゅか?」
 キャミーが顔を上げる。彼なりの、とびっきりの笑顔を見せて。

「……」

 ドボッ!ジャスの右蹴りが、キャミーに突き刺さった。

 顔面蒼白になり崩れるキャミー。
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