???
「ごんぞ、少し落ち着きなよ。」
 ポゴがごんぞを鎮(しず)める。ごんぞは、こちらを見つめた。


「わ…わりい、熱くなっちまった。で、その敗戦国の一つ、“ゾロ・ヴェスタ帝国。”そこの地下組織が、この地球に潜伏したんだ。」


「ゾロ・ヴェスタ帝国!それが敵の名」

「いや、ヴェスタ帝国自体は既に降伏してるからな。そこの地下組織が、取り合えずの敵だ、勘違いするな。お前が出会った、あざらし…正式にはハーゲア・ザーラ星人もその一味なんだ。やつらは、この地球を征服するつもりなんだろう。」

「ごんぞの任務はそいつらを倒すことなんだね。」
 ヨッタはごんぞに視線を向ける。

「おいおい、だから勘違いするな。あいつらを倒すのは、お前だ!俺は、お前をサポートするだけ。俺の任務はヨッタ、お前を英雄(ヒーロー)に育てる事だ。」

「俺が?侵略者を倒す!?」
 ヨッタの中で情熱と恐怖が入り交ざる。

「無論この地球を狙っている連中は、他にもいる。そいつらも討伐(とうばつ)していくんだ。お前の双肩に、この地球の未来が掛かっているんだぞ。それと、その地下組織の名教えといてやる。奴らの名は…」

「名は…?」


「トラトラトラ!」
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