???
「ティプリは可愛いでちゅね。お腹ちゅきまちぇんか?」

「キュー」

「そうでちゅか。誰か、“えちゃ”持ってくるでちゅ。」
 キャミーが呼んだ。ザーラ星人が近づいて来る

「キュー」

「何でちゅつて、えちゃが無い…調達班はまだ来ないでちゅか!」

 オリジナル種とレア種の食物は、髪の毛ではなかった。彼らは雑食だった。

 キャミーが宇宙船の窓際に駆け寄る。

「あいちゅら、何“道くちゃ”食ってるでちゅか。」

 その時、窓の外に小さく小型飛空艇が見えた



「で…でかい!」
 ヨッタの目の前に、巨大な母艦が飛び込む。

「でも、何か…」
 母艦の周囲には赤い模様が刻まれている。

「ラーメンの器?」
 ソックリだった。


 そして飛空艇は、ドックに入艦した。ザーラ星人達が次々と降りてくる。

「ひとまず、隠れよう。」
 ヨッタは物陰に隠れ、様子を伺う。

「遅かったじゃないでちゅか!どうせ、えちゃ一杯食べてきちゃんでちょ!」
 キャミーがティプリを引き連れドックに入って来た。ティプリは大きな箱を携えている。

「キュー」

「まあ良いでちゅ。あちゅめてきた、“おきゃね”これに入れなちゃい。」
 キャミーはティプリの持つ箱を指差した。

 それに従いザーラ星人達は次々に財布を始めとしたお金を箱に投入して行く。

「あれがオリジナル?親父顔…キモイ…。あいつを倒せば、ザーラ星人は居なくなるのか。」
 呟くヨッタ。

「あいつは幹部の一人、キャミーだね」

「幹部か、でも凄いお金の量だ!ま…まさか、あの金で地球征服しようとしてる訳じゃ無いよな……」
 ヨッタは、逆の意味で驚いた。
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