???
「それはあり得ない、奴らを率いているのは、元“十三評議会”の大佐なんだ油断は出来ないよ。」
 ポゴが囁く。ある種の志が感じられる言葉だった。

「十三評議会?」

「かつての戦争の敗戦国側の総称さ。十三の国々が反乱した事からそう呼ばれているんだ。」

「ふうーん。」
 納得するヨッタ。ふと横を見ると一匹のザーラ星人が近寄って居た。

「キュー」
 ザーラ星人は閑か(のどか)な笑顔を見せる。

「しーっ」
 ヨッタは目の前に人指し指を立てて、ザーラ星人に合図を送る。

「キュー?」
 しかしザーラ星人には通じない。

 ブーッ!突然空気が震えるような音が響いた。

「うわーっ!こいつ、屁したー!しかも臭いっ。」
 突然の事に、大声を上げるヨッタ。

「だ…誰か居るんでちゅか!」
 その声に気付いたキャミーが叫ぶ。

『ちっ、ばれたか…しかし、ザーラ星人って屁するんだ』観念したヨッタが立ち上がる。

「な…何でちゅか!お前は!?どうちてここに。」

「お前等を倒しに来たんだよ。」
 キャミーを指差しヨッタが言った。

「はぁ?きちゃま、頭がおかしいんでちゅか!この僕ちゃんを、倒ちゅでちゅって?」
 ヨッタの周りを数十匹のザーラ星人達が囲む。

「あれ?俺、調子に乗っちゃった。」
 余りもの数の多さに些か(いささか)戸惑い気味のヨッタ。

「かかるでちゅ!」
 キャミーが合図した。

 ザーラ星人の一匹がヨッタ目がけてローリングソバットを繰り出して来た!
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