俺の彼女は小学生!?
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
今日最後のチャイムが鳴り響いた。
「では、椎名さん。後で音楽室に来てくださいね」
「はい・・・」
はぁ・・・。マジ最悪・・・。
きっとアタシの今のオーラは黒色に違いない。
アタシは心の中で深くそう思った。
「先生!」
いきなり美咲が教室から出て行く先生を呼び止めた。
「なに?美咲さん」
「あの・・・、ひかりが先生の仕事を手伝うならアタシも手伝います。
ひかりだけじゃ大変だろうし・・・。」
ナイス!美咲!
アタシは先生にばれないように小さくガッツポーズをした。
「ダメダメ! それじゃあ罰ゲームにならないだろ?」
先生はそれだけ言うと教室から出て行ってしまった。
「ひかりゴメン!アタシ何も出来なくて・・・」
「う・・・ううん! 大丈夫!きっと・・・だ・いじょう・・ぶ・・・」
アタシは帰りの支度を済ませた後、重たい足を引きずりながら音楽室に向かった・・・。