愛してると言いたくて
第二章

好きな人


それからのあたしは
異常なほど、
翔太くんを意識しすぎていた。






そして、
今日も……。



「なぁ、そんなに俺の顔って面白いか?」

「え!?」

「さっきから、茜ったら俺の顔見てんだもん」

「み、見てた…の??」

あたしったら、
何やってんのよ!!!


バレちゃう!!!

てか、意識しすぎでしょ!

「…聞いてる?」

「??」

「…はぁ。聞いてなかったのかよ」

「え?!何か言った?」

「茜、最近変だぞ」

「それは…」

それは
翔太くんのせい…。

…なんて言えるわけない!!

「それは?」

「なんでだろ?あはっ」

「は?意味わっかんね」

「わからなくていいよ!」

「…変だわ」


たのしいよ!
翔太くん…

あたし、
あなたのそばにいたいよ…

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