愛してると言いたくて


カチッカチッ…


時計の音が部屋全体に響く。




「ゴホンッ!えー。茜さん」
「は、はいっ」

いきなり名前を呼ばれたからか、びっくりして声が裏返ってしまった。



「…翔太のことだが」

「…はい」


「もう…」

そこで言葉を濁した翔太くんのお父さん。

すると、お母さんが口を開いた。

「翔太とは関わらないで欲しいの」













え……


いま……な…んて…???





「関わらないで欲しいんだ」

加えるように、翔太くんのお父さんが言う。








「え…」


こんなとき、


何て言えばいいの…??



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